賃貸経営の運営コスト 物価高への対抗手段とは②
前回に引き続き、運営コスト見直しのポイントについて紹介していきます。
【火災保険料の削減】保険料の比較と包括保険を検討
「どの保険会社でも保険料に大差はないのではないか」と考えているオーナー様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際にはほぼ同じ契約内容でも、保険会社が変われば火災保険料は異なります。
そのため、これまで火災保険料を比較したことのない方は更新のタイミングで一度、比較してみることをおすすめします。
また、複数の物件を所有しているオーナー様は、「包括保険」を選択することで火災保険料を削減することも可能です。
通常の火災保険は1棟または1戸ごとに契約を結びますが、包括保険の場合、複数の物件ごとに契約を締結します。
例えば、アパートを3棟まとめて契約するようなやり方です。
ただし、包括保険を結ぶには、「構造が同じであること」が条件になるのが一般的です(例:3棟全てが木造など)。
【リフォーム費・修繕費の削減】見積りを詳細な内訳で作成してもらう
資材や人件費が高騰している中、リフォーム費や修繕費を削減するのは難しいのが現実です。
ただし、業者に対して、「見積りを詳細な内訳で作成してほしい」と一声かけるだけで、結果的にコスト削減ができるケースもあります。
例えば、オーナー様の視点で見ると、見積りの内容が大まかだと、「何にいくらかかっているか」が把握できないため、コスト削減が難しくなります。
大まかな見積りに対して、「消費税分を値引きしてもらえないか」といった強引な交渉も可能ですが、値引きを断られれば終わりです。
これに対して、見積りが詳細な内訳になっている場合、各項目ごとの費用が明確になります。
そのため、オーナー様が「この費用が本当に必要かどうか」を判断しやすくなります。
その結果、「今回はこの修繕を省きたい」「この項目の費用が相場よりも高いので再検討してほしい」といった具体的な交渉がしやすくなります。
2回にわたって運営コスト見直しのポイントについて紹介してきましたが、次回がラストになります。(次回7/23です)
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