賃貸経営で本当に成功できたかは出口戦略で決まる①
賃貸経営を本当の意味で成功させるには、安定した家賃収入を確保するだけでなく、「出口戦略をしっかりと考えること」も重要です。
賃貸経営における出口戦略とは、物件を売却して利益を確定させるための戦略を指します。
利益を確定させるには、「いつ、どれくらいの価格で物件を売却するか」という計画が重要になってきます。
たとえ安定的な家賃収入を得ていても、売却価格が低い場合は、目標としていた利益を確保することが難しくなります。
家賃収入と売却益の両方で十分な利益を得ることで、目標額を達成しやすくなります。
ただし、物件売却では、必ずしも売却益が出るとは限りません。その場合は「売却損をいかに抑えるか」が課題になってきます。
出口戦略は物件の購入前に計画し、経営環境に合わせて修正していくのが理想です。
まだ出口戦略を立てていない方や、これから物件を購入する方は参考にして下さい。
出口戦略の3つの選択肢・ それぞれのメリットとデメリットは?
一口に出口戦略といっても、以下の3つの方法があります。
・賃貸物件として売却
・解体して更地で売却
・住居用の物件として売却
1つ目の「賃貸物件として売却」のメリットは、解体費用をかけなくて済むことです。 デメリットは、賃貸物件の需要がないエリアでは買い手を見つけにくい可能性があります。
2つ目の「更地で売却」のメリットは、建物がないため買い手を比較的見つけやすいことです。デメリットとしては、解体費用がかかることが挙げられます。
3つ目の「住居用の物件として売却」の場合、次の買主が自分の住居として物件を購入します。そのため、この選択ができるのは、戸建てや区分マンションなどに限られます。
メリットは需要が高いため、売却が容易になることです。デメリットは物件が傷んでいる場合、リフォームが必要になることもあります(仲介ではなく買取の場合、リフォームは不要です)。
これらの選択肢は、「どの方法を選ぶと良い」ということではありません。
下記の要素によって、3つの選択肢からどれを選ぶべきかが変わります。
・築年数
・売却を急いでいるか
・不動産市況 など
適正な値付けをするには、不動産会社の意見などを参考にしながら、所有物件にとって最適な選択をすることが大事です。
少し長くなりましたので、次週に「賃貸物件の売却価格を決める要素」について考えていきます。
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