入居者に敬遠される設備の改善方法とは!?③
3回目となる今回は、残り2つの改善方法を具体的な事例とともに解説していこうと思います。
古いエアコン
古い黄ばんだエアコンは見た目がよくないばかりでなく、入居者に電気代が高いというイメージを持たれます。
実際に、古いタイプのエアコンと最新のエアコンの電気代を比較してみると、最新のエアコンの1時間あたりの電気代は17円であるのに対し、2000年代前半に製造された古いエアコンは1時間あたりの電気代が30円程にもなります。
1日10時間、月300時間エアコンを使用したとすると、古いタイプのエアコンの電気代は、月約4,000円も高くなります。
電気代が高騰しており、省エネが盛んに叫ばれている昨今、エアコンが省エネタイプのものかどうかをシビアにチェックする入居者が増えています。
未だに古いタイプのエアコンが設置されている場合、入居が決まらない原因は、もしかするとそのあたりにあるのかもしれません。
和室
募集していて、和室に押入れという部屋が決まりにくいのは事実です。
以前は、和室で床に座るというライフスタイルが主流でしたが、今は、ベッド、ソファ、ダイニングテーブルなどを使用し、床に座らない洋式のライフスタイルが主流になり、入居者から敬遠されているためだと思われます。
2000年代以降に生まれた若者にとっては、自分が育った自宅の部屋も洋室であった人が多く、「部屋=洋室」が当たり前になっていて、和室での生活を経験したことがない若者も増えています。
しかし、いざ和室を洋室に変更しようと考えた場合、どのようにしたらいいか悩むところです。
畳をフローリングに変更するだけでいいのか、建具や壁、収納まで範囲を広げた方がいいのか、実施する工事内容によって費用が大きく変わってきます。
また、和室の雰囲気を残しつつ、畳と壁紙を変えることでモダンな和室に変更するようなリフォームをし、費用を抑えていく方法もあります。
最後に
賃貸住宅のオーナーがリフォームや設備更新を考える場合に大切なことは、まずは、自分の物件の現状を把握し、競合する物件の状況をしっかりと調査した上で、費用対効果の検証をしながら、計画を進めていくことです。
全3回に分けて解説してきましたが、入居の改善に苦労されているオーナー様の参考にしていただければと思います。
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