入居者に敬遠される設備の改善方法とは!?②
前回に引き続き、「入居者に敬遠される設備」の改善方法を具体的な事例とともに解説していこうと思います。
3点式ユニットバス
3点式ユニットバスは、少ない面積で、短工期かつ、低コストで設置できるということで、一世を風靡した設備です。
3点式ユニットバスの歴史は、東京オリンピックの選手村の建設までさかのぼります。
1970年代後半頃からは賃貸住宅にも広く採用されはじめ、最盛期は1990年代のバブル期の集合住宅が大量供給された時代に多く採用されました。
その当時建築された物件が、現在の賃貸住宅市場に多く残っています。
3点式ユニットバスが敬遠される理由としては、掃除が大変、洗い場が狭い、シャワーを浴びるたびにトイレがビシャビシャに濡れてしまう、などが挙げられます。
風呂無し・共同トイレが当たり前の時代には、狭くても自室に専用トイレとシャワーがあるということで人気を博した3点式ユニットバスですが、独立のユニットバス、独立のトイレ・洗面台が当たり前となった今では、入居者に敬遠される設備の代表格となってしまいました。
シャワーのみでいいという入居者も増えている
日本ではあまりメジャーではありませんが、海外では、シャワーのみの賃貸物件をよく見かけます。
また、普段は、湯船につからず、シャワーだけで済ませ、湯船につかりたい場合は、温浴施設やフィットネスジムを利用する若者も増えており、お掃除の手間や、ガス代の節約などを考え、積極的にシャワーのみの物件を探す入居者も現れています。
そのような傾向も踏まえて、今回は、3点式ユニットバスを、トイレとシャワー室に分離する商品についてご説明します。
この商品は、3点式ユニットバスの敬遠されていた原因を克服するものとなっています。
シャワー室とトイレは、半透明なドアで仕切られているので、トイレがビショビショになったり、トイレットペーパーを濡らしたりという悩みが解消されます。
また、浴槽がないので掃除も楽です。
さらに、トイレが独立しているので、「独立トイレ」として募集することも可能となり家賃のアップも見込めます。
費用的には100万円前後かかりますが、設備改善によって、仮に月8,000円(年間9.6万円)の家賃UPが可能であると判断すれば、投資利回りは10%前後となり、投資を検討するに十分値するものだと思います。
次回ブログでは残り2つ「古いエアコン」と「和室」の改善方法を具体的な事例とともに解説していこうと思います。(次回4/23です)
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