空室の防犯対策
特殊詐欺はニュースになることも多いため、ほとんどの方が知っていると思います。しかしそれでも被害は増加しているとの事です。
そして、この特殊詐欺では賃貸住宅などの空室を悪用した手口があるのです!特殊詐欺の他にも、薬物犯罪でも同じような手口が使われているため、管理者は充分に注意しなければなりません。
悪用の手口
空室を利用した犯罪の手口としては、基本的には空室の住所を特殊詐欺でだまし取った現金や違法薬物の受取り場所にするのケースが多いそうです。例えば空室の郵便受けに架空の表札を貼り、そこのだまし取った現金や違法薬物を送付させるといったものです。他にも電気、ガス等のメーターボックスに保管された内見用の合鍵を利用して空室に侵入し、住人になりすましてそうした荷物を受け取るというものもあるそうです。
どんな物件が狙われる?
やはり古い物件が狙われる傾向になります。まず、空室が多いことや空室の期間が長いこと。犯罪者は部屋探しサイトなどの情報を見て悪用できそうな物件を探します。目星をつけたら、実際に現地で確かめて、防犯対策が講じられているかどうかなどを調べた上で悪用することを考えるようです。
対策は?
自分の物件が犯罪に悪用されないためにも、下記のような対策を行うことで、そのリスクは減少できるのではないでしょうか?
・郵便受け対策
空室の場合は、郵便受けに投函禁止などのステッカーを貼るなどの工夫をすることで、防犯につながります。郵便受けコーナーが荒れていると、管理が行き届いていないということで、犯罪者に狙われやすくなります。
・入居者への通知
入居者にも空室が犯罪に悪用されるケースがあることを知ってもらい、空室なのに荷物が届いているなどの不審なことがあったら、連絡してもらうようにお願いしておくと良いでしょう。また、エントランス等に住人向けの掲示板がある物件には、そこに空室悪用犯罪に注意などのチラシを貼っていただくだけで、犯罪者にとっては、敬遠したくなる物件となるはずです。
・防犯カメラ等の設備
犯罪者に防犯意識が高い物件だと思わせることが最も大切です。その点では、防犯カメラは分かりやすい設備ですので、犯罪者から敬遠されます。他にも人感センサー付きライトなど一般的な防犯設備も効果的と言えるでしょう。
防犯意識を高めることが重要
空室が犯罪に悪用されないためには、やはり基本は管理者がきちんと防犯意識を高めることが重要です。犯罪者が一番嫌うのは人の目です。例えば定期清掃の際に空室がどうなっているかを確認しておくだけでも良いでしょう。
空室の郵便受けにきちんと投函禁止の張り紙がしてあるか確認する。入居者と挨拶する際に変わったことがないか聞くなどのコミュニケーションも大切になります。
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