管理組合役員報酬のお話
皆さんこんにちは!分譲担当Nです。
この業界に入って気づけば、1年半経ちましたが、常にわからないことが多々あり悪戦苦闘しております。人間何歳なっても勉強は大切ですね。
さて担当しているマンションで、高齢者の方や賃貸のお部屋が増えてきている事から、役員に報酬を払ったらどうかというご意見がありました。
どのマンションでも起こり得る問題だと思うので、今後の参考にして頂ければと思います。
管理組合の役員とは
マンション管理組合の役員とは以下の事を指します。
・理事長(組合の代表者)
・副理事長(理事長補佐)
・会計(組合保管の通帳記入)
・監事(組合の業務の執行及び財産状況の監査)
多くのマンションで輪番制を採用しており、順番に役員を選任しております。他にも立候補や推薦などで選任されるマンションもあるようです。
報酬制度とは
報酬制度とは役員に対して報酬を支払う事です。
高齢化に伴い役員が難しい方や賃貸の部屋など徐々に増えていっている印象に思えます。そうなることで役員の回りが早くなることが予想されます。入居者の中にはやりたくないと思われる方もいますし、すぐに役員が回ってくることに不平等さを感じる方もいらっしゃいます。
弊社でも採用しているマンションがありました。
50戸 理事長5万円 副理事長4万円 他役員1万円(年間)
国土交通省の調査によると役職に関わらず一律で同じ金額を支払っている管理組合の場合、3万6千円以下が多く、役職ごとに異なる金額を支払っている場合、最も割合を占める金額はそれぞれ以下の通りです。
・理事長「12万円」
・理事 「1万2千円」
・監事 「1万2千円」
理事長は責任を負う立場であるほど負担が大きいため、報酬も上がっていくようです。
メリット・
報酬制度を採用することで起こり得るメリットは2つあります。
1.報酬があるので仕事として取り組める
2.管理組合運営に対して意識を高く持てる
報酬があるので仕事として取り組む事が出来るし、組合運営に対しての意識を持つこ
とが出来ます。
デメリット4つあります。
1.毎月コストがかかる
2.報酬目当ての方がいるかもしれない。
3.報酬を受け取っている事から役員にプレッシャーがかかる
4.同じ方が理事長を続けることで不正が起こるかもしれない
以上のメリット・デメリットが挙げられますので、報酬制度を採用する前に入居者がどのように思っているのか、アンケートを実施することが良いかと思います。またルール作りも話し合って決めるのが望ましいと思います。
どちらにしろ総会承認が必要な案件ですので、理事会・総会で話し合うことが重要だと思います
まとめ
どのマンションでも高齢化に伴って役員をやりたくないと言われる方は今後増えてくるといるのか思われます。賃貸の部屋も増えると役員の担い手がいなくなりますので、報酬制度を活用して役員をやっても良いと思ってくれる方を募るのもいい手だと思いますが、報酬目的の方がいるかもしれないので、ルールはしっかりと作成することが望ましいです。
報酬制度にはほかにもメリット・デメリットがありますのでしっかり検討した上で話し合えるといいと思います。
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