FRPライニング工法について
こんにちは。分譲担当の村上です。
先日、梅雨入りの発表がありましたが、5月としてはやはり早いらしく、なんだか気分が
ドンヨリしてしまいました。と言うのも、やや偏頭痛持ちっぽく、様子がおかしいと感じ
たらすぐ鎮痛薬を飲めるように常備しております。そして、ストックが無くなった時の絶
望感がわりと半端ないです!6月も・・・頑張ります!!
さて、今回は最近担当物件で実施した「FRPライニング工法」についてです。
ちょうど大規模修繕工事の打合せ真っ只中で、どの箇所がどのくらい劣化しているかの調
査をして頂いたところ、排管設備がこのままでは漏水してしまうということが判明し、急
遽そちらの対策にシフトした経緯があります。
ーFRPライニング工法とは?ー
エポキシ樹脂などで管内にコーティングをし膜を作ります。
洗浄・研磨工程を経て汚れを落とした排水管の中に、ウレタン樹脂をしみこませたクロス
を通します。(防刃チョッキにも使用されるほどの強度を持った素材)
要はパイプの中にパイプを作るイメージになり、ハンマーで叩いても割れないほどに強い
ので驚きです。
しかし、上記洗浄・研磨作業が最初の工程であり、排水管が劣化していると施工できない
こともあるそうです。
ーFRP工法の特徴などー
■穴の開いた排管にも施工可能です。(排管状況確認の実施は必須)
■耐用年数についてですが使用環境により異なりますが、なんと40年!
扁平、摩耗、耐水、薬品試験をクリアしこの年数とのことみたいです。
■竪管のライニングを実施した際、枝管合流部分も塞ぐことになる為、穴あけ作業を専用
の機器を使用し実施することで、その部分の枝管の切断をせずに済みます。
ー施工にあたっての条件等ー
工事をするにあたり、入居者の協力が必要不可欠になってきます。
今回の工事を通じ、実際に感じたことや入居者様にお願いしたことを挙げてみます。
■施工日は必ず在宅が必要になる(各日程ごとで指定された日のみ)
尚、日程ごとにまとまった階層分の作業をする為、該当するお部屋の方は在宅が必須
で、一室でも在宅不可の場合、施工ができなくなります。
■一部お部屋で宅内の壁を開口する作業があること
■工事期間が複数日に渡り実施されるので、その間業者が使用する機材等を敷地内の駐車
場に常設する為、駐車場契約者は工事期間中の車移動が必要
特に気になったものであり、事前にある程度余裕を持ち段取りをする必要があると感じた
内容になります。
作業は平日を含みますので、お仕事の関係上在宅が難しい場合、知人などお願いが必要に
なる為、そのような場合は負担がかかります。
ライニング工法について大まかな流れや内容等についてご紹介させて頂きました。
マンションに限らずですが設備はいずれ取替えや改修が必要となります。
今回はそのうちの一つ、排水管の工事でした。年数が経てば不具合箇所も多くなります。
更新工事以外に、「更生工事」というのも選択肢の一つとしてありますので、予算も考慮
しつつ候補として検討の余地はあるかもしれませんね。
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