セアカゴケグモにご注意!
管理スタッフOです。(←イニシャルでオーです。)
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言もようやく解除される見通しです。
引き続き感染対策に気を付けながらにはなりますが、飲食店の営業自粛や県をまたぐ移動の自粛等が無くなっただけでも少し気が楽になりますよね。
さて今回は「セアカゴケグモ」に関するお話です。
弊社管理物件内で「セアカゴケグモ」と思われる目撃情報が入りました。
名古屋市内では平成17年度に緑区の大高緑地で初めて発見された以降、全ての区で生息が確認されているようです。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という事で、入居者への注意喚起を行うべく情報収集を行いましたので皆様にもご紹介させていただきます。
1.セアカゴケグモの特徴
セアカゴケグモ自身に攻撃性はなく、驚かされると死んだふりをするなどおとなしい性質なので、素手で捕まえようとしない限り、咬まれることはほとんどないと言われてます。
メスは体長が約1cm(足を含まない)で、体全体が光沢のある黒色で背中側に赤いまだら模様があり、丸い腹部が特徴
オスは体長が約3mm(足を含まない)で、腹部は細く、背面は灰白色で中央に縁取りのある白い斑紋があり、その両側に黒紋が2列に並んでいるのが特徴
2.セアカゴケグモの生態と生息場所
(1)生態
・繁殖時期は真夏で、卵嚢(卵を入れる袋)は球形で乳白色、直径約1~1.5cm
・一回に3~5個の卵嚢を作り、約500匹の子グモが産まれる
・この時期には活動が活発となるので注意が必要
(2)生息場所
セアカゴケグモは日当たりがよく低い場所にある人工構造物の隙間や内部等に不規則で複雑な形の巣を作ることが多いようです。
≪代表例≫
・排水溝の側面やふたの裏
・花壇のまわりのブロックのくぼみや穴、プランターと壁の隙間、うつ伏せの空の植木鉢の中
・芝生や植木あるいは水抜き管の内部
・自動販売機の裏、クーラー室外機の裏、浄化槽ブロアーカバーの内部などの人工的な熱源の周り
3.セアカゴケグモを発見したら
嚙まれないよう注意しながら踏みつぶすか、殺虫スプレー等で駆除
(卵嚢には殺虫スプレーは効かない為、しっかりと踏みつぶす)
※くれぐれも素手で触ってはいけません!
4.セアカゴケグモに噛まれた場合
(1)症状
セアカゴケグモの毒はα-ラトロトキシンという神経毒で、死亡に至る事は非常に稀との事ですが、激しい痛みの他、発汗、発熱、発疹が症状として現れる場合があるとの事です。
ごく稀に全身症状(吐き気、嘔吐、めまい、頭痛、高血圧、呼吸困難、排尿困難、全身の関節痛など)が現れる事もあるようです。
※乳幼児や高齢者、基礎疾患がある方は重症化しやすいとされていますので特に注意が必要です。
(2)対処方法
・咬まれた箇所を温水や石けん水で余分な毒を洗い出し、咬まれた箇所を冷やす
・出血している場合、無理に止血せず、毒を出す
・その後、速やかに医師の診察を受ける
※病院へ行く際、噛んだクモを殺して持参すると適切な治療に繋がります。
(セアカゴケグモは特定外来生物に指定されている為、生きたまま移動させる事は法律で禁止されています。必ず殺してから持参しましょう)
5.最後に
調べてみて初めて知りましたが、テレビ等でよく目にする黒色で赤い模様のあるのはメスのみだったんですね。
オスはメスに比べて体長は1/3程度で灰白色、実際に見つけたとしても判断が難しそうです。
あえて素手で触る方はいないと思いますが、意図せず触ってしまうリスクを考えておき万が一の場合に備えて対処方法等を知っておく事は大切だと思います。
特に小さなお子様や高齢のご家族がいらっしゃる方は頭の片隅にでも覚えておいてはいかがでしょうか。
蛇足ですが、交尾後にメスがオスを食い殺す伝説に基づく『後家グモ』の意味から「セアカゴケグモ」と呼ばれているそうです。クモの世界も人間の世界も同じなんですね…
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