マンションで最も多いトラブルは?
管理スタッフのFです。
愛知県をはじめ多くの県で国の緊急事態宣言は解除されましたが、事態終息まで引き続き新型コロナウイルス感染予防を頑張って行きましょう。
さて、過去2回は設備関係のトラブルのお話をさせて頂きましたが、今回はマンションにおいて最も多いトラブルについて少しお話させて頂こうと思います。
“音のトラブル”
分譲マンションの管理をしている中で、生活音に関する苦情や相談を頂くことが最も多いです。
『子供の走り回る音がうるさい』『早朝から掃除機を掛けている』『夜遅くにテレビや音楽の音がうるさい』『扉を閉める音がうるさい』『ペットの鳴き声がうるさい』『ピアノを夜遅くに弾いている』など内容は様々です。
中には当事者同士が共用廊下で掴み合いになっており、偶然通りかかった管理組合の役員の方が止めに入られたといったケースもありました。
“マンションで生活音を完全に防ぐことは困難です”
マンションは上下左右のお部屋と壁や床を共有している構造のため、音は壁や床を伝わって階下や隣戸はもちろん上階にも伝わってしまいます。
壁や床の他にも、排水管などの縦に繋がっている配管も音が伝わります。
壁や床は上下左右のお部屋以外とも繋がっているため、音の発生源が上下左右のお部屋でない場合もあります。
実際に「上の部屋のピアノの音がうるさくて困っている」との相談を受け、直接上のお部屋の方に確認をさせて頂いたことがありましたが、確認するとピアノ自体所有されていませんでした。
また、マンションでは共同住宅の性格上、様々な方が住まわれており、日中お仕事をされている方も居れば、夜勤でお仕事をされている方が居たり、その生活リズムも様々です。
“音のトラブルを避けるには?”
生活音については、気付かないうちに他の入居者に不快な思いをさせてしまうことがありますので、毎日の生活の中で周辺住戸への配慮を心掛けましょう。
例えば、
・足音等が響かないよう床にマットや絨毯を敷く
・ピアノは壁から少し離して設置する・厚手のカーテンを使用する
・ピアノの演奏や音楽を聴く際は、窓を閉める
・いす等の脚に引きずり音防止材を付ける
といった周辺住戸に伝わる生活音を抑える工夫も一つです。
そして、最終的には人と人の間のことなので、一番の解決法は人間関係を良くすることなのです。会うたびに、『わが家は子どもがいますが、うるさくないですか?』とか『音楽が響いていませんか?』など声かけをして関係性をつくっておけば、トラブルになる前にお互いに気遣いができます。
原始的な方法ではありますが、きちんと近隣へのあいさつを行うことがトラブルを避けるうえで重要なカギとなります。騒音トラブルといっても、感情的な要因が関係しているものもあるため、日頃から信頼関係を築いておくことが大切です。
お互いの顔がしっかりと見えていることで、多少の生活音に対する不快感は和らぎます。そのため、音が伝わりやすい上下階や両隣の人との関係は、普段から大事にしておきましょう。
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