『排水不良』の原因と対処法
最近あっという間に1日が終わり、気が付けばもう年末が近づき1年が過ぎるのが非常に早いなぁと実感している今日この頃の管理スタッフOです。(←イニシャルでオーです。)
1年が早く感じることを「ジャネーの法則」と言うそうです。関心のある方はググってみて下さい。(^^)
さて本題です。管理会社への相談事例として多いトラブルの一つが『排水不良』です。
排水が流れにくい、逆流する、ゴボゴボと音がするなどの『排水不良』は、日常生活に大きな不便をもたらします。
今回は『排水不良』についての紹介です。
1.排水不良の主な原因
排水不良の主な原因は、大きく分けて以下の4つが考えられます。
・つまり
・勾配不足
・破損
・ダブルトラップ(二重トラップ)
(1)つまり
排水不良の原因として最も多いのが、つまりです。つまりは、排水管内にゴミや汚れが溜まって、排水の流れを妨げてしまうことが原因です。つまりの原因となるゴミや汚れとしては、以下が挙げられます。
・油脂類
・髪の毛
・石鹸カス
・食べカス
・異物
つまりを解消するには、以下の方法があります。
・手動でつまりを抜く
・パイプ洗浄剤を使用する
・専門業者に依頼する
(2)勾配不足
排水管は、排水がスムーズに流れるように、一定の勾配をつけて設置する必要があります。勾配が不足していると、排水の流れが悪くなり、つまりが発生しやすくなります。
勾配不足を解消するには、排水管の位置を調整する、排水管を増設するなどの方法がありますがこれは専門業者でないと難しい内容となります。
(3)破損
排水管が破損していると、排水の流れが悪くなったり、逆流が発生したりすることがあります。
また、破損部分に木の根が浸入し詰りの原因となることもあります。
破損の原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・地震などの自然災害
・施工ミス
・経年劣化
破損を解消するには、排水管の修理または交換が必要です。
目視で確認できる範囲であれば昨今ではホームセンター等で様々な修理部品が販売されておりますのでDIYで修理することも可能です。
(4)ダブルトラップ(二重トラップ)
ダブルトラップとは、排水トラップ(封水)が2つ以上ある状態のことで、通気不良により排水の流れを妨げてしまうため、排水不良を引き起こす原因となります。
ダブルトラップは、主に以下の原因で発生します。
・リフォームの際に、排水桝の排水トラップをそのまま残し、システムバス等の排水口にも排水トラップを設置してしまった場合
・排水管の変形等により排水管の途中に、排水トラップと同じような水をためる構造物がある場合
ダブルトラップの解消方法
ダブルトラップは、排水トラップを1つだけにすることによって解消できます。
・リフォームの際に、排水桝の排水トラップを撤去する
・排水管の途中にある、排水トラップと同じような水をためる構造物を撤去する
・2箇所の排水トラップ間に通気弁等を設置し通気を確保する
ダブルトラップの予防方法
ダブルトラップを予防するためには、以下の点に注意しましょう。
・リフォームの際には、排水トラップの設置をよく確認する
・排水管の途中に、排水トラップと同じような水をためる構造物がないか確認する
2.排水不良の予防方法
排水不良を予防するためには、以下の点に注意しましょう。
・排水口に油脂類や髪の毛を流さない
・排水管の勾配を定期的に確認する
・排水管を定期的に点検する
排水不良が発生した場合は、早めに対処することが大切です。
排水の流れが以前に比べて遅かったり、排水はするけれど「ゴボゴボ…」と音がするなどは排水不良の前兆と思われます。
完全な排水不良が発生する前に管理会社等に相談されることをお勧め致します。
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