『管理業務主任者』と『マンション管理士』について
ようやく朝晩は涼しくなり、残暑も終わりを感じる今日この頃です。
日中との寒暖差で体調を崩さないよう気を付けてお過ごしください。
さて、私たちマンション管理のフロントマンはこの時期になると国家試験の季節が近づいてきたなぁと感じます。
マンション管理についての有名な資格として、まず思いつくのが『管理業務主任者』と『マンション管理士』です。
『管理業務主任者』と『マンション管理士』は、どちらもマンション管理に関する国家資格ですが、立場や業務内容が異なります。
ご承知の方も多いかと思いますが、改めてそれぞれの資格の違いについてご紹介させて頂きます。
1.『管理業務主任者』
『管理業務主任者』は、マンションの管理組合と業務委託契約を結ぶ際に、重要事項の説明や管理事務報告を行える国家資格者です。
また、組合運営に関連するマネージメントを行うなど、組合ではフォローしきれない運営や管理業務のサポートなども行います。
『管理業務主任者』の主な業務内容は、以下のとおりです。
・管理組合と業務委託契約を結ぶ際に、重要事項の説明や管理事務報告を行う
・組合運営に関連するマネージメントを行う
・組合でフォローしきれない運営や管理業務のサポートを行う
2.『マンション管理士』
『マンション管理士』は、管理組合の運営や管理に関する総合的なアドバイスを行う国家資格者です。
管理規約の作成や見直し、修繕計画の策定、管理組合運営に関するトラブルの解決など、管理組合のあらゆる相談に応じることができます。
『マンション管理士』の主な業務内容は、以下のとおりです。
・管理組合の運営や管理に関する総合的なアドバイスを行う
・管理規約の作成や見直しを行う
・修繕計画の策定を行う
・管理組合運営に関するトラブルの解決を行う
3.両者の違い
『管理業務主任者』は管理会社側の立場で、管理組合と業務委託契約を結ぶために必要な資格です。
一方、『マンション管理士』は管理組合側の立場で、マンションの管理に関する総合的なアドバイスを行う資格です。
4.両者の役割
『管理業務主任者』は管理会社と管理組合の橋渡しをする役割を担っています。
一方、『マンション管理士』は管理組合の相談窓口として、管理組合が適切な管理を行うためのサポートをしています。
5.両者の将来性
マンションの管理は、今後もますます複雑化していくことが予想されます。そのため、『管理業務主任者』や『マンション管理士』のような専門的な知識やスキルを有する人材の需要は、今後も高まっていくと考えられます。
管理会社でそのスキルを発揮したいと考える方は、まずは『管理業務主任者』の取得を目指していただくことが必要かと思います。
毎年、11月末に『マンション管理士』、12月初旬に『管理業務主任者』の試験が行われます。
今年受験される方、がんばって資格取得を目指して下さい!
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