マンションと孤独死
暑がりな私にとっては丁度良い気温なのですが、我が家のオジョー達より冬服を所望され衣替えを行った所、ナントッ!服の間からカナブンのミイラ(??)が一体出現し大騒ぎっ!! ひと夏を群れから離れ孤独に過ごした彼をベランダからそっと放ってあげた、分譲担当「T」です。(もちろん、その衣装ケースに入っていた服は全て洗い直しで衣替えを終えれず、今週末に持ち越しです・・・)
さて、今回は「死」という重いワードを取り上げましたが、建物の築年数が増せば増すほど入居者の高齢化も進み、マンションと孤独死は切り離せない事柄と言えますので、マンション管理上でもこれからは注視していく必要があると思い、キーボードを叩きました。
「独りで亡くなること」と「孤独死」は違う
例えば、
Aさんは独り暮らしです。親族や訪問介護の方が定期的に自宅を訪問していました。その日も親族が部屋を訪れた所、Aさんは部屋で倒れて亡くなっていました。
Bさんは独り暮らしです。親戚とは疎遠でご近所付き合いもありません。ある日誰にも気づかれる事なく部屋で亡くなりました。死後2週間が経過し、近隣から異臭がするという通報を受けた警察により発見されました。
Aさんは「独りで亡くなった死」、Bさんが「孤独死」となり、社会的に孤立している方が誰にも気づかれる事なく亡くなる様なケースの事を表します。
孤独死に関する気付き
2021年に集計したあるアンケートで、最初に部屋の異変に気付いた人を表したのが【図1】です。
最近では孤独死が社会課題となっていることもあり、宅配弁当会社や新聞配達員、ガス会社など様々な立場の人が異変に気付いていることがわかりますが、それでも管理員(清掃員)による気付きが最も多くなっていますので、マンションの管理委託業務上にて知り得て第一対応を取らざるを得ないのも管理会社となる事が多いという事になります。
また、管理員(清掃員)が気付いた異変ポイントを表したのが【図2】です。
集合郵便受けや宅配ボックス、水道メーターなどの状況はフロント担当が設備点検でマンションへ伺った際によく目にする場所なので、ちょっと意識しておくだけで重大な異変に対する早期発見のきっかけとなる事もあるかもしれません。
管理会社の立場において、孤独死対応として出来る事は限られていると思います。しかし緊急連絡先の整備・高齢者の入居者把握・地域包括支援センターをはじめとした行政との連携など、地域全体で高齢者を見守る協力体制を提案していく事は可能かと思いますので、まずは一緒に考えていける意識を持つことから始めていきます。
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