「耐震ドアのお話し」
管理スタッフOです。(←イニシャルでオーです。)
只今、春の総会シーズン真っ只中、毎年のことではありますが、弊社社員の今のモチベーションは5月の総会スケジュール調整、資料作成を終えゴールデンウィークを迎えることです。
社内もピリピリムードが漂っていますが、みんなあと少しがんばりましょう!!
さて今回は「耐震ドア」についてのお話しです。
1.「耐震ドア」とは?
耐震ドアとは地震などでドア枠がゆがみ、枠と扉が干渉することで扉が開かなくならないよう、あらかじめ歪みを想定した隙間が作ってあるドアのことです。
地震時にドア枠がゆがみ、玄関の扉が開かなくなると、避難経路が確保できなくなる恐れがあります。
特にマンションでは外部に脱出するルートが玄関扉に限定されているケースが多く、地震に伴う火災発生のリスクもありますので、玄関扉が開かないと命に係わる事態も想定されます。
2.「耐震ドア」の仕組み
耐震ドアの仕組みは、ドア枠と扉の間にあらかじめ歪みを想定した隙間がつくられている構造となっています。ドア枠が歪んでも扉と干渉しなければ開閉できる仕組みです。
また、耐震ドアには内部にスプリングが入った耐震蝶番が採用されており、変形分を吸収する遊びを作ります。
3.「耐震ドア」も完璧ではない
上記説明の通り、耐震ドアはドア枠と扉がある程度干渉しない隙間が設けられておりますが、この隙間以上の歪みが生じた場合には、耐震ドアでもやはり開閉はできなくなってしまうことを念頭においておく必要があります。
また、高性能な断熱ドアと比べると、耐震ドアは隙間がある構造上、断熱性や気密性は落ちてしまいます。
ただし、隙間があるといっても、あからさまな隙間があるわけではありません。実際には、ドア枠と扉に「かぶせ」部分があるので、目立つような大きな隙間や防犯上重大な問題があるわけではありません。
4.最後に
余談となりますが、私が個人的に一番好きな大規模修繕工事項目は玄関扉の交換です。
ものすごくマニアックなお話しに聞こえるかもしれませんが、実際に工事を行ってみると見違えるとはこのことか!!とご納得いただけるのではないでしょうか。
築25年~30年くらいのマンションにお住いの方でまだ玄関扉が既存のままであれば、ご一考頂く価値はあると思います。
せっかく費用を掛けて玄関扉を変えるのであれば、「耐震ドア」も含めて検討してみてはいかがでしょうか。
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