分譲マンションにおける機械式駐車場
管理スタッフのFです。
今回は分譲マンションにおける機械式駐車場の問題点について、少しご紹介したいと思います。
一定規模以上の建築物を新築等する場合、その建築物又は敷地内にその規模に応じた駐車施設を設けることを義務付ける附置義務といわれるものが地方公共団体の条例で定められています。
このため、限られた敷地内で駐車場数を確保するために、機械式駐車場が設けられていることがあるのです。
機械式駐車場の維持管理にはお金がかかる!
機械式駐車場は駐車出来る車の大きさや重量に制限があったり、出し入れがしずらい等のデメリットもありますが、一番の問題は「維持管理に非常にお金がかかる」ということです。
日々安全に使用するために定期的に行う専門業者による点検費用(ランニングコスト)、経年劣化や故障による修理費用、そして構築物である以上いずれは全面的な取替が必要となり多額の更新費用が必要となります。
更新費用は1台(パレット)当たり100~150万円程度の金額になると言われており、この機械式駐車場の更新費用が将来的に管理組合の大きな負担になってきます。
最近では、機械式駐車場の撤去を検討するマンションも増えてきています。
ただ、機械式駐車場を廃止・撤去するにも色々な検討が必要になります。
・廃止により減った駐車場数の外部等での確保
・外部等へ移動してもらうことに対する機械式駐車場契約者の了承の取り付け
・機械式駐車場は駐車料金が平面駐車場等より低く設定されているケースがほとんどであることから、機械式駐車場契約者の負担増に対するケア
・機械式駐車場の撤去費用
etc.
その他にも管理規約に1住戸1台の駐車場確保が規定されている場合、管理規約の変更が必要となるケースもあります。
将来を見据えた早めの検討が必要
機械式駐車場を維持していく場合は長期修繕計画に更新費用を計上するなど資金を確保するための検討が必要と思います。
自分達のマンションはどうするのか?維持するにしても廃止・撤去するにしても将来を見据えて早めに検討をされることをおすすめします。
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