確定申告後に見直したい!賃貸経営の「真の利益」とは?③
最適な経営判断のためのケーススタディ
確定申告で算出された「税引前利益(不動産所得)」は、以下のような要素と組み合わせることで、最適な経営判断がしやすくなります。
・減価償却の期間:減価償却の額や残り期間
・借入状況:ローンの残債や金利、残り期間
・物件の状態:築年数や大規模修繕の履歴
・内部留保:余裕資金
税引前利益とこれらを掛け合わせることで、「設備投資をすべきか」「家賃設定を見直すべきか」「現状維持が最適か」など、有効な次の一手が見えてきます。
一例として、賃貸経営でよく直面する、2つのケーススタディで考えてみましょう。
●減価償却が大幅に減少した物件
築年数が進むと、帳簿上の経費である「減価償却費」が減少していきます。
これにより、税務上の「不動産所得」が増え、納税額が急増する傾向にあります。
その結果、帳簿上の利益は多いのに、手残りが少ない現象が起きやすくなります。
【経営判断のヒント】
直近の税引前利益が十分に出ており、内部留保に余裕があるなら、増えた不動産所得を将来の空室対策のために「物件性能や設備のグレードアップ」に充てるという選択が有効です。
これにより、税負担をコントロールしながら、稼ぐ力を底上げできます。
●ローン返済中の物件
ローン返済中の物件では、毎月の返済によってキャッシュの流出が発生します。
そのため、空室が発生すると、オーナー様はプレッシャーから「早く埋めるために家賃を下げるべきか」といった短絡的な判断に陥りがちです。
【経営判断のヒント】
目先の空室を埋めるための「安易な家賃値下げ」は、避けるべきです。
なぜなら、一時的に稼働率を改善するものの、長期的な収益性を損なうリスクがあるからです。
家賃値下げの前に「一時的な負担(敷金・礼金の減額やフリーレント)」で済む施策を検討してみましょう。
また、状況によっては、あえて家賃値下げをして稼働率を高めた方が良い場合もあります。
税引前利益を見て「多かった、少なかった」と一喜一憂で終わってしまっては意味がありません。
重要なのは、その数字を冷静に見つめ、「次に何をすべきか」を正しく判断することです。
当社では空室対策などさまざまなオーナー様へのお手伝いいたしますので是非一度当社にお問合せください。
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