インフレ時代に対応する!収入源の多角化とは?①
賃貸経営において、収入源の「多角化」が必要な理由
現在、賃貸経営を取り巻く環境は大きく変化しています。
物価や人件費の高騰により、修繕費、共用部の電気代が上昇する一方で、家賃を引き上げるのは簡単ではありません。
たとえ家賃を引き上げられてもコスト上昇分を上回るのは簡単ではないでしょう。
たとえば、建設物価調査会によると、東京地区のRC造マンションの建築費指数は、2025年11月時点で140.7(2015年=100)と過去最高を更新しました。
このような状況下で、家賃だけに頼る経営は、十分な利益を確保しにくい環境にあります。
そこで重要になるのが、物件が持つ「余白」を活用した収入源の多角化です。
家賃だけに頼ると、空室が出た場合にそのままダメージを受けます。
しかし、敷地や建物による副収入があれば、空室による収入減を緩和してくれる効果もあります。
一棟物件を経営されているオーナー様は、このコラムをきっかけに収入源の多角化を考えてみてください。
【活用術1】敷地内の空きスペースを見直す
まずは、敷地内の「デッドスペース」を収益源に変える方法を考えてみましょう。
人通りの多い物件と相性が良い収入源が、自動販売機の設置です。
敷地の隅や駐輪場の脇など、わずかな隙間さえあれば運用が可能です。
しかし、設置にあたっては事前リサーチが欠かせません。
たとえば近所にコカ・コーラの自販機が多いなら、それ以外の飲料メーカーを選んで差別化を図るのが得策です。
自販機の激戦区であれば、売れ筋商品を揃えた「複数メーカーの商品を扱える自販機」を導入するのも面白いでしょう。
また、最近の自販機は飲料だけにとどまりません。
レトルトカレーやコーヒー豆、中にはお米を販売するユニークな自販機も登場しています。
入居者や通行人のタイプを分析し、「ここに何があったら喜ばれるか」を読むことが成功への近道です。
自販機設置の注意点としては、電気代を負担する契約の場合、売上が少ないと電気代が収入を上回り、赤字になるリスクがあります。
導入前には、業者に「予測販売本数」などを網羅したシミュレーションを提出してもらい、導入を慎重に検討しましょう。
もう1つの注意点としては、自販機横のゴミ箱が荒れると、物件の美観を損ねるだけでなく、近隣トラブルの原因にもなります。
商品の補充に来るルートマン(補充担当者)に任せきりにせず、管理会社に「清掃のついでにゴミ箱の様子をチェックしてほしい」と一声かけておくと安心です。
もし、敷地にまとまった余裕があるなら、屋外型トランクルームの設置も選択肢の1つです。
トランクルームは、人通りの少ない郊外でも安定した需要が見込めるのが強みといえます。
また、長期空室が続いている部屋自体を倉庫として貸し出すケースもあります。
ただし、郊外でトランクルームや倉庫を運営するなら、利用者が車で荷物を運ぶための「駐車スペース」の確保が重要です。
これを怠ると、無断駐車といった思わぬトラブルを招きかねません。
さらに、直接的な売上ではなく「家賃アップ」を狙うなら、宅配ボックスの設置が有効です。
利便性を高めることで賃料設定を強気にできるだけでなく、退去を抑える強力なフックにもなります。
それでは今回はこのあたりにして、続きは次回ブログで!(次回 2/18)
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