9:00~18:00
土・日曜日及び祝日
2020年05月07日
賃貸経営まめ知識

お客様に“部屋”を確実に見つけてもらう方法

 あるポータルサイトを運営する会社がお客様に向けて、「お部屋探しの際、ホームページで見たいと思ったものは何?」というアンケートを行いました。

 このアンケートに「いまお住まいの部屋を探した際に、写真・動画で見たいと思った、または見て良かった部分はなんですか?」という質問がありました。回答には「居室、キッチン、風呂、トイレ」などが並んでいますが、とても印象的なのは、どの項目も「女性の方が男性より割合が多い」ということです。たとえば、洗面所は男性34.2%に対し女性58.2%、収納は男性35.9%に対し女性57.0%という具合です。居室は男性もそこそこ高い割合を示していますが、その他の場所では男性より女性の方が20%程度高いという結果でした。

 「お部屋を決めるのは女性が主導」と言われてはいますが、男女でこんなにも違いがあるならば、私たちが撮影する物件写真も「女性が見ること」をより意識すべきではないか、ということになります。

お客様が「見たい」写真が少ない

 私たち不動産業者も、物件を探すためポータルサイトで検索をすることがありますが、実は、掲載されている写真を見ると「残念だな」と感じることが少なくありません。物件に興味のある立場から、「ぜひ見たいと思う部分」が写ってないことが多いのです。撮影するときに「お客様の見たい写真を撮ろう」という意識がないのかもしれません。一方で、自分たちが物件写真を撮る時のことを考えると、あえて「お客様に見てほしくないマイナス要素」がある場合もありますし、プラス要素を撮りたくても「なかなか見つけられない」という物件もあります。つまり、もっと根本的なことを言うならば、「お客様が見たい写真が撮影できない時は、見たくなるような写真が撮れるように、物件に工夫をすべきだ」ということになるのではないでしょうか。ポータルサイトでお部屋を探す人は、「エアコン1基あり」など、文字だけでは分からない多くの情報を写真から得たいと思っているからです。オーナー様にも、そのような目線で、ご自身の物件をポータルサイトでご覧になっていただきたいと思います。そこで今回はポータルサイトに載せる写真について、一歩踏み込んでみたいと思います。

キッチン、浴室、トイレの場合

 まずはキッチンから考えてみましょう。大抵の写真ではコンロの数や、魚焼きグリルがあるかどうか、調理スペースの大きさなどは分かりますが、「吊り戸棚やキッチン下の収納の形やサイズ」が分からないことが多いです。特に女性は、鍋類や調理道具が今の住まいと同じような場所に収まるかが知りたいので、収納の内部には関心があります。最近のキッチンは引き出し型の収納も増えていますから「今より物がたくさん収まりそう」というプラスの要素は写真で訴えるべきでしょう。お風呂の写真も、窓があるとか、浴室乾燥機のポールが2本ついているなどプラスの要素が写っていないことがあるので「もったいない」と感じます。浴槽を新しくしたり、浴室乾燥機を付けた場合は、写真で伝わるようにアピー ルしたいものです。

 トイレの写真は、特に築古物件に残念なものが多いです。ただ古いだけの便器の写真を積極的に見たい人はいないと思います。もし温水洗浄便座が設置されていない場合は、せめてコンセントの有無が分かるようにするべきです。そしてもしコンセントが無いならリフォームの時に設置するべきでしょう。出来れば温水洗浄便座は「設備」として導入してその新しさを写真でアピールしたいですね。トイレに窓があって換気がしやすいとか、棚が付いているので突っ張り棚は必要ないとか、デザイン性の高いトイレットペーパーホルダーがあるとか、なるべくプラスの要素を見つけて写真に盛り込みたいものです。無ければ付け加えることも検討しましょう。

収納量の大きさを写真の中に表現する

 洗面台も収納能力が気になる場所です。洗面化粧台のミラーキャビネットの収納量は、化粧品類をたくさん持っている女性にとってはとても重要なのですが、三面鏡の全ての鏡が開いて裏側にたっぷり収納できるタイプなのに、鏡の扉を閉めたままの写真ではそれが伝わりません。洗面台を新しく設置したなら、その魅力がきちんと写真から伝わるようにしたいものです。

 各部屋の収納も、その内部がとても大切です。自分が今の自宅で使用している収納家具が使えそうかも見ておきたいですし、棚やハンガーポールがある場合とない場合ではそこに収納するものや収納の仕方が大きく変わってきます。今の住まいでクローゼットや押入れに収納されているものが、引越し先でもちゃんと収まりそうだと分かれば、それは大きなプラスとなります。写真が逆効果になる使いにくい収納ならば、やはりリフォームで解決すべきでしょう。

 玄関は何と言っても下駄箱の容量です。たくさん入るタイプなら当然内部も見せるべきです。内部の棚が可動式ならそれが分かるような写真にするとよいと思います。もし入居人数に対して下駄箱が小さいならば、大きなタイプに変えることを検討した方が良いかもしれません。

お客様は写真に多くの情報を求めている

 バルコニーはどうでしょうか。洗濯物も室内干しが主流となりましたが、広いバルコニーは嬉しいものです。実際にはエアコンの室外機が置かれることも多いため、間取り図で見た広さのイメージと実際が違う場合もあります。広々と使えるバルコニーは写真でアピールすべきです。バルコニーからの景色が良いならそれも写真で表現したいですね。

 最近のお部屋探しはポータルサイトが主流で、写真で関心を引かないと問い合わせがもらえません。広角レンズで撮影されたカッコいい写真をよく見かけますが、お部屋探しの方にとってはそれだけでは情報が足りず、機能など詳細がわかる写真も合わせて掲載するべきだと思います。そして、写真を撮りたいプラス要素が少ないと感じたら、それは「リフォームなどで工夫すべき」というサインなのでしょう。募集を任せている不動産会社から提案がないなら、オーナー様の方から問いかけても良いのではないでしょうか。お部屋を探す人の目線を意識すると写真が変わり、写真を撮る際に足りないものに気づくとリフォームも変わり、結果としてお問い合わせが増えることになるのです。

 募集方法についてのご相談は、中京ハウジング(株)にお任せください。

この記事を書いた人
東原 相信 トウハラ ソウシン
東原 相信
不動産を持ち続けていればどんどん価値が上がるという「不動産神話」はすでに過去のものとなり、空室の増加や賃料の下落などに悩むオーナーの声をよく耳にします。つまり、賃貸経営は事業者(オーナー)の「経営力」の差が空室率に直結する時代が訪れました。私は、CPMとしての知識と経験で全力でオーナーの賃貸経営のサポートをいたします。
arrow_upward