排水管洗浄だけでは足りない?!
こんにちは。分譲担当の村上です。
今年もまもなく理事会、総会シーズン目前で、ただ漠然と「大丈夫か?」ということしか
頭にありません。早く準備を進めたい派ですが、すんなり進まない事の方が多いですね…
今年も無事乗り切れるか?!
あと、私事ですがベンチプレスMAX重量更新!!100Kg超えて、いよいよ上級者?と
呼ばれる部類になるところまでやってきました!んーーー、歓喜!!
さて、今回は排水管内の詰りについてです。
先月、担当物件で漏水がありましたが床下排管内の閉塞が原因でした。
横引き管が長い所は特に詰まりやすく、特に1階部分が駐車場になっている「ピロティ」
と呼ばれる箇所があるところでは、天井に配管が走っている光景が見られます。
今回はその横引き管にフォーカスを当てて見ていきます。
ー排水口からの配管構造ー
縦向きに設置されている排水管(縦引き管)では詰まることはあまりありませんが、横
向きに設置されている排水管(横引き管)では、詰まることがあります。
横引き管には勾配がつけられているため、排水はその傾斜を川のように流れていきます。
しかし横引き管の距離が長いと水の流れが弱くなり、途中で小さな固形物、油脂など固ま
ったものが堆積して詰まってしまうことがあります。
施工不良や地盤沈下などの影響で勾配が不足していたり、経年劣化で配管内に傷みがあっ
たりすると詰まる原因にもなります。
※画像は担当物件のピロティ天井裏に敷設されている横引き配管です。横引き配管内で閉塞し宅内へ逆流したことが原因で発生した漏水調査時の一コマです。
ー排水管洗浄では届かない部分ー
排水管洗浄は、定期的に実施する事で配管内の詰りを除去したり、未然に防ぐといったこ
とにつながります。
しかし、当然のごとく、全ての配管内が洗浄できるわけではなく、あくまで「届く範囲」
となります。
せっかく毎年排水管洗浄してるのに、もっと先の箇所で配管詰りを起こして溢れてきては
元も子もないんじゃ?!だからと言って洗浄しないのはよろしくありません!
ー点検口や掃除口の取付けのすすめー
「見えない部分」のメンテナンスを実施するには、要所ごとで点検口や掃除口を設置し、
専有部からでは届かない箇所の洗浄ができるように対策をすることが必要になります。
排水設備施工基準にも「排水管の掃除口は,配管の曲がり部分等に設けるとともに,延長
が長い横走り配水管に設ける間隔は,管径が100mm以下の場合は15m以内,100mmを
超える場合は30m以内とするのが望ましい」とされています。
他にも似たような物件があり、現に入居者よりこの類の相談がありましたので、今後の懸
案事項としております。
※参考までに担当物件の掃除口取付け例です。分かりにくいですが丸で囲った部分が掃除口になります。
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