浄化槽のブロワの役割、知っていますか?
こんにちは。分譲担当の村上です。
いよいよ今年も花粉の季節が到来しました。
例年に比べ今年は相当ヤバいらしいですね~?
毎年鼻血が出たら立派な花粉症です(去年もブログに書いたような?)
これからの季節、社内での事務処理はある意味「精神と時の部屋」です(;´・ω・)
(体動かしたい人なので…)
はい、というわけで今回は浄化槽等で活躍する“ブロワ”についてです。
ーブロワって何?ー
ブロワとは送風機のことを意味します。
よく落ち葉掃除などで思い浮かべると思いますが、今回は浄化槽で活躍するものになりま
すので、浄化槽の中へ空気(酸素)を送る機械を差します。
浄化槽を正常に機能させるために欠かせない装置です。
また、この浄化槽とは、私たちが暮らすうえで発生する生活排水などをある程度キレイに
した状態で河川に流すためのもの(装置)を指します。
弊社管理物件にも浄化槽がある物件があり、ここで活躍しているブロワの「※絶縁抵抗
値」と呼ばれる数値が低くなってきており取替しないとマズイですよ~と点検業者からお
達しがあり、取替える運びとなりました。
電気機器は外部に電気が漏れて感電や漏電をしないようにする必要がありますので、ほか
っておくと故障や漏電などを起こし浄化槽の機能不全の原因になります。
(※簡単に言うと絶縁抵抗とは電気が外部に漏れない性能(絶縁性)を数値化したものとなります。この数値が低いほど漏電のリスクが高くなります)
ーブロワの役割とはー
大きく分けると二つあります。
➀浄化槽の中にいる微生物に空気を与えて活性化させる
➁水に流れを作って汚水を微生物のところに運ぶ
浄化槽ブロアから送られた空気は、浄化槽の中にいる微生物に空気を与えて働きを活性化
させます。浄化槽の中に生息する微生物たちが汚水を分解してキレイな状態にしてくれて
います。つまり空気がなければ微生物は死に浄化できないという理屈になります。
また、空気を送り込むことで浄化槽の中の水に流れを作ります。
それによって水が循環し、端のほうに溜まっている汚水をまんべんなく微生物のところへ
運べるようになっています。
余談にはなりますが、ひと昔前は単独処理浄化槽という汚水しか処理されない方式があ
り、生活排水は垂れ流しという頃があたっそうです。
もともと汲み取り式だった日本のトイレ事情ですが、トイレを水洗化するべく普及したも
のになりますが、水環境を守ることを目的とし平成12年に浄化槽法改正に伴い、単独処
理浄化槽の新設は禁止され、合併処理浄化槽への転換等が進められることとなりました。
何が違うか?
BOD除去率(水の汚濁状況を表す有機汚濁指標の一つ)が単独式に比べ除去率が高く、
汚れの量が非常に少なくなります。(そんな指標あるんだなと勉強になりました)
(単独式に比べ90%の除去率であり、例えば100gの汚濁物質が10gまで減らせることになります)
今回はブロワに焦点を当てましたが、普段気に掛ける事もない設備ですが非常に重要なも
のであり、これらがあるから用を足すことが出来るわけですね。
環境面と直結する内容にもなりますし、知識欲の一環として浄化槽の役割を知っておくの
もいいかもしれませんね。
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