『2022年を振り返る』
管理スタッフOです。(←イニシャルでオーです。)
いよいよ2022年も終わろうとしております。コロナ禍によるマスクの着用も常態化し、マスクをしていないと逆に落ち着かないと感じるのは私だけではないのではないでしょうか。
さて今回は今年1年を振りかえった私の感想を述べたいと思います。完全たる私見となりますのでご容赦下さい。
2022年を振りかえった感想としては、『人材不足』『物資不足』を痛感した1年でした。
1.人材不足
人件費の高騰、人材採用難による募集経費の増大等、労働集約型サービスを取巻く環境は大変厳しい状況が続き、今後もますます顕著になると考えられます。
分譲マンションにおける弊社管理物件も築20年前後のものも多く、当時の契約金額のままこれまで何とか凌いでいた部分も限界となっています。
参考までに愛知県の最低賃金単価の増加推移を調べてみると、約20年前は681円だったものが、現在は986円と約145%の増加割合となっています。最低賃金の増加は今後も続く傾向のようです。
また、各企業の雇用期間の延長や再雇用制度等により、ひと昔前は管理人を募集すると60代の応募が多かったものが、現在では70代が多く、人材が思うように採用できない状況も続いております。
他社の管理会社でも人材不足により、管理業務の辞退や、リプレイス物件の引き受けを見送るケース等も出ているようです。
弊社でも特に管理人等、長時間常駐人を要する物件については、今後管理組合様との値上げ協議等が必要になると思われ、今から胃が痛い思いです。
2.物資不足
半導体不足やコロナによるロックダウン、ロシアのウクライナ侵攻等の影響による海外からの物資不足により、いろいろな物が手に入らない状態が続いております。
消防設備である自動火災報知設備のリニューアルが承認されたマンションで、工事手配をかけてから、通常では2~3ヶ月もあれば工事が完了していたものが、工事完了まで10ヶ月を要した事例もありました。しかし10ヶ月で完了する場合はまだ良い方で、同じような案件でも1年が経過しようとしているが未だにメーカーから納期回答が出てこないという事例もございます。
上記工事は年数経過による予防保全工事でしたので、直ぐに対応しないと入居者の生活に直ちに影響を及ぼすものではありませんが、中には、熱感知器不具合による誤作動の為、熱感知器の取替が必要だが取替用の熱感知器が手に入らない事案や、自動ドアの制御部品が入手できず修理ができない事案も経験しました。
さらに物資不足に併せて輸送コストの上昇もあり、各種製品が今後も値上がりする傾向は続きそうです。
とあるメーカーの担当者に雑談として、各種製品の値上がりについて、物資不足や輸送コストの上昇等が落ち着いたら価格は元に戻りそう?とお伺いしたところ、「可能性は低いかと…」とのお話しでした。
今後は各種工事提案等を行う場合の“見積有効期限”や“納期確認”を注意深く確認しながらの提案が必要になると改めて感じました。
3.最後に
2022年の総括として、『思い通りにいかなかった年』でした。特に個人の対応だけではどうしようもないことが多かったと感じましたが、多くのお客様にご理解ご協力を賜り何とか無事一年を締めくくることが出来そうです。誠にありがとうございました。
2023年も同じような状況は続くと思われますが、個々人が出来ること、会社組織として出来ること等を研鑽し、より高いレベルでお客様のお役に立てるよう、社員一同鋭意努力してまいりますので、引き続きご愛顧いただきますようよろしくお願い申し上げます。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。
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