「火災警報器の誤報対応」について
管理スタッフOです。(←イニシャルでオーです。)
いよいよ2021年も終わろうとしております。今年も1年、マスク着用で人との距離も気にしながらの1年ではありましたが、ワクチン接種の効果もあり若干ではありますが落ち着きを取り戻しつつあった1年だったかなと思います。
来年はマスクを外して、気兼ねなく会食や旅行、コンサートやイベントなんかに行ける年になる事を期待しております。
1.火災警報器の誤報発生!
さて今回は「火災警報器の誤報対応」についてのお話しです。
先日、弊社管理物件で火災信号の発報事案がございました。
当該物件では警備会社による遠隔監視を行っている為、火災信号を受信した警備会社隊員が現地に急行していたところ、途中で火災信号が復旧してしまい現地到着時には警報も鳴り止んでいる状態でした。
現着した隊員により建物内を巡回確認しましたが火の手はなく、おそらく誤報との判断となりました。
実際の火災(真報)ではなかったのは何よりなのですが、火災警報器が発報した原因の特定ができない状態のままスッキリせず隊員には退館頂きました。
その数日後、再度同物件にて火災警報の発報が再発し、前回と同じように隊員が現地に急行している中、またしても途中で復旧してしまい前回同様、原因の特定が出来ないままとなりました。
2.火災警報が発報した際の対応
上記のような事例は、私たちマンション管理に携わる人間であればあまり珍しい事ではないのですが、マンション入居者にとっては、原因不明のままでは「またいつ鳴るのか」「頻繁に鳴る事に慣れてしまうと本当の火災の際に逃げ遅れるのでは」との心配が残る事になると思います。
そこで今回の本題です。火災警報器が誤作動した場合の対応について、信号がすぐに復旧してしまうような事案の場合、信号復旧後に管理会社及び専門業者が調査しても原因が特定できない事がほとんどです。
原因の特定には入居者の協力が必要となる為、以下内容をご案内し情報提供を呼び掛けます。
①各お部屋の天井部に設置されている火災感知器の作動ランプ(赤色)が点灯していないか確認
②火災受信機で発報している階数の確認
③発報階へ行き、玄関先インターホンの押し釦ランプが点滅しているお部屋を確認
④お願い事項
※1階受信機で警報音を止める場合は、「主音響停止」「地区音響停止」のみ押して頂くようお願い
(「復旧」ボタンを押すと発報階も消えてしまい階数特定ができなくなる為)
※上記確認内容を管理会社まで連絡頂くようお願い
①③が確認できれば一番良いのですが、②のみの確認だけでも原因がある程度絞り込めます。
ある程度原因が特定できれば改善策等の提案が可能となりますので、入居者からの情報提供は非常に重要なのです。
3.火災感知器の誤作動原因
火災感知器の誤作動には以下原因も考えられる為、取扱いの際は注意が必要です。
・火災感知器に物をぶつけたり、掃除をしようと拭いたりする。
・エアコンの温風が火災感知器に直接当たる。
・火災感知器の近くで加湿器やストーブ等の使用による急激な温度変化等
(付記)
上記対応方法について、物件に設置されている火災警報器の種類によっては、上記対応にそぐわない場合もありますのであくまでも参考事例としてご参照ください。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。
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