「マンションの給水方式」について
管理スタッフOです。(←イニシャルでオーです。)
4月の理事会ラッシュを何とか乗り切り、ゴールデンウィークに向けてあとひと踏ん張り!
しかしながら今年のゴールデンウィークも昨年同様、ステイホームで過ごす事になりそうです。
さて、今回は「マンションの給水方式」のご紹介です。
弊社管理物件でも築年数の経過に伴い、受水槽の改修時期が近づいてきている物件がございます。
受水槽の改修検討のタイミングに合わせて、給水方式の変更も含め提案させて頂くケースが増えてきておりますので、ご参考までに基本的なマンションの給水方式についてご紹介いたします。
マンションの給水方式の種類
マンションの給水方式は以下種類に大別されます。
■水道直結方式
貯水槽を設けず、水道本管から各戸に直接給水する方式(さらに以下方式に分類)
①「直結直圧方式」
水道本管からの給水圧力により直接各戸に給水する方式
適用建物としては、マンションでも低層で小規模なものに限られる
【メリット】
・受水槽、高置水槽等が不要
・清掃、点検および維持管理費用がかからない
・スペースを有効利用できる
・直接的に新鮮な水が供給される
・停電時でも断水しない
【デメリット】
・高台や圧力が低いところや使用水量が多い時期は水圧低下が起こる場合がある
・水道本管の断水時には供給できない
②「直結増圧方式」
水道本管からの水を増圧ポンプの圧力で各戸に直接給水する方式
中規模の中高層マンションが対象となるが、増圧給水ポンプの設置方法によっては、高層階や大規模マンションに供給するものもある(地方自治体によって周辺の一般住戸の水圧低下の影響を配慮しての規定が設けられている)
【メリット】
・受水槽、高置水槽等が不要で清掃、点検および維持管理費用がかからない
・スペースを有効利用できる
・直接的に新鮮な水が供給される
【デメリット】
・増圧給水ポンプの清掃、点検および維持管理費用が必要
・停電時には上層階で断水が生じる
■貯水槽方式
水道本管から分岐し、いったん受水槽に受けてから給水する方式(さらに以下方式に分類)
③「高置水槽方式」
貯水槽に蓄えられた水を揚水ポンプでマンションの屋上等に設置された高置水槽に送り、高置水槽から重力を利用して各戸に供給する方式
【メリット】
・停電になった場合でも高置水槽に貯められた水を利用することができる
・断水時や災害時にも水を確保できるなどの利点がある
【デメリット】
・受水槽、高置水槽等の清掃、点検および維持管理が必要
・受水槽、高置水槽の設置スペースが必要
④「加圧給水方式」
貯水槽にためた水を加圧給水ポンプで直接各戸へ供給する方式
【メリット】
・災害時等に断水になった場合でも受水槽に貯められた水を利用できる
・高置水槽が不要であり、美観上よく、積載荷重の軽減が図れる
【デメリット】
・受水槽、高置水槽等の清掃、点検および維持管理が必要
・停電時にはポンプ等が停止するため給水できない
以上、皆様のマンションでも受水槽の改修時期等に合わせて検討する際の参考情報としてご確認頂ければ幸いです。
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