あれから10年・・・ マンション防災について考える
10年前と言えば、自分は太らない体質だという幻術に嵌まり込んでおり、今は当時のツケをガッツリ利息付きで払わされている・・・分譲担当「T」です。(;´д`)トホホ
3.11。その日私は10Fのオフィスにおり、何かのアトラクションかと思うほど体を左右に揺らされた事を鮮明に覚えています。当時は別業種に就いており、マンションの「マ」の字も知らずとにかくビビッていた私ですが、マンション管理に携わる今の立場で何が伝えられるか、改めてマンション防災について考えてみました。
マンションは「揺れ」に強い
日本の災害と言えばやはり地震が思い浮かびますが、過去の大きな地震被害から見ても倒壊や大規模滅失しているのは戸建てが多く、約9割のマンションは小規模滅失や軽微な被害に分類されており、一般住宅と比較してマンションは強固で揺れに強いと言えます。
これはマンション構造上、中高層部がしなって崩れにくい様設計されているんですね。(その代わり揺れのクセがスゴイ!)
マンション被害の特徴と対策
《被害の特徴》
・大型家具の転倒による死傷者や逃げ遅れが発生する事が多かった
・建物自体は損壊しなくても、電気・ガス・水道が止まってしまい、マンション(中高層 階)では生活できなかった
《防災対策》
・身の安全と避難経路確保をするため、家具類の転倒防止対策とガラス飛散防止対策
・ライフライン(電気、ガス、水道)停止に備えた備蓄
※復旧までの目安・・・電気:約3日、水道:約7日、ガス:約1ヵ月
人間の体は約7割が水で出来ていると聞きますが、体に取り入れるだけではなく日常生活にはとにかく「水」が必要不可欠なんだと、改めて痛感します。
トイレ、お風呂、洗い物etc... × 家族数分 となると、家庭だけでは備えきれない事もあるかもしれません。
マンション全体で取り組める事
管理組合や自治会などの地域コミュニティが中心となり、マンション全体でも防災に取り組む事で、備蓄品の保管場所提供・大型発電機や救出用具の準備など家庭では準備しきれない事をカバーできると思います。
同じ建物の中で複数の世帯が生活しているマンションでは、いざという時に人が助け合える距離感にある事は最大のメリットです。
そういった災害が起こる前からマンションに住む方々がお互いに顔の見える関係を作っていける事への貢献も、管理会社として意識していく事は重要な責務なのだと感じます。
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