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2020年10月19日
賃貸経営まめ知識

お部屋探しの変化

 先月号のオーナーズ通信の記事をご紹介します。

 コロナの影響によって「お部屋探しのお客様(以下 お客様)」の動向も少しずつ変化しています。今回は大家様の空室を決める賃貸仲介の現場で感じた、この数ヶ月の変化をお伝えいたします。

ニーズの変化

 まずお問い合わせの数ですが、前年度よりも下がっている不動産会社さんが圧倒的に多いのが実感です。とはいえ、落ち込みとしては50%減のような「半減」ではなく、10%~20% 程度減のような会社さんが多い印象です。月毎に見ると、4月は30% 減、5月は20% 減、6月7 月はほぼ前年と同じ、というような傾向になっています。

 コロナの影響で多くのお客様が外出自粛を余儀なくされましたので、現状の自宅の見直しをするお客様が増加しています。たとえば、仕事にテレワークを使い始めた入居者が、ネット環境の良いお部屋への引越しを検討したり、通勤する必要が少なくなったので少し都心から離れている物件に引越しを検討するケースなどが当てはまります。また不動産会社からは、「今まで反響が来なかった物件に問合せが増えた」、「決して人気のエリアで
はなかった物件に反響が入るようになった」というような報告をよく耳にします。このことからコロナの影響によってお客様の住環境へのニーズに変化が起きていることがわかります。

 今までと異なるニーズへの変化が生まれているということは、これまで空室で困っていた物件も需要のある物件に変わっていくことも多いに考えられます。物件をお預かりしてる管理会社としても、このあたりの状況を踏まえて空室対策の見直しをすべきと考えています。たとえば、ポータルサイト等に記載している説明文・コメントを「テレワーク向けの物件です︕」などのように変更してみる、物件写真でテレワークスペースなどを強調してみる。また、周辺環境をよりWEB上で強調してみる、などの対策が考えられます。

案内方法の変化

 問い合わせいただいたお客様にも来店を避けたいという意識が生まれたので、遠隔操作によるライブ映像を利用した“オンライン接客” を導入する不動産会社も増加しています。緊急事態宣言より以前は、現地の営業スタッフによる内見がないことに対して馴染めないという反応があったようですが、この数ヶ月で遠隔での紹介に対してお客様の抵抗感は薄れている印象です。このことから、従来のカウンターでの接客と異なり、いかに「オ
ンラインでもわかりやすい図面提供」をするか、「写真枚数を豊富にストックしておいてお部屋のイメージを掴みやすくする」かなど、“オンライン接客” に最適な物件情報提供法をどのように確立するかが、今後の私たち不動産会社の課題になるかと考えています。

 たとえば、今までの図面は殆どが紙面一枚で用を足していました。しかしインターネットの能力を考えると、一枚の図面とは比べものにならない情報量をお客様に提供することができます。具体的には、写真を必要な数だけ掲載して動画ももっと活用する、お客様が知りたい「条件面等」のページを充実させる、一枚の間取図で家具の設置や生活がイメージできるようにする、などの対応です。

 このことで、今まで一枚の図面だけでは強調できなかった物件の強みを、お部屋を探しているお客様にアピールすることができると考えます。形式通りの紙一枚の図面では、なかなか伝えきれなかった物件ポイントを強調させることで、お客様の興味を惹きつける効果があると思います。

 以上のようにコロナの影響によってお客様の変化のみならず、不動産会社の紹介方法も現在進行形で変化しています。またそれにより、今まで伝え切れていなかった物件の強みを上手くアピールできる機会も増えていくはずです。このようなアピールポイントを一
層整理し、ぜひ空室対策に繋げていただきたいと思います。

この記事を書いた人
東原 相信 トウハラ ソウシン
東原 相信
不動産を持ち続けていればどんどん価値が上がるという「不動産神話」はすでに過去のものとなり、空室の増加や賃料の下落などに悩むオーナーの声をよく耳にします。つまり、賃貸経営は事業者(オーナー)の「経営力」の差が空室率に直結する時代が訪れました。私は、CPMとしての知識と経験で全力でオーナーの賃貸経営のサポートをいたします。
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