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2020年10月26日
賃貸経営まめ知識

コロナ時代のIT活用

 先月号のオーナーズ通信の記事をご紹介します。

 最近では「リモート」という言葉をよく聞きます。IT 用語辞典では「離れた場所の二者が通信回線やネットワークを通じて結ばれていること」とあります。これを仕事に応用したのが「テレワーク」です。今回は新型コロナが収まらない中で大家様が人と接触を避けるために上手に「リモート活用するには︖」をテーマにお届けいたします。

報告・連絡・相談などの時間が得する

 賃貸経営で「接触する相手」といえば管理や募集を依頼している不動産会社のスタッフです。毎月の報告や、退去の際の募集条件の打ち合わせなど、様々な理由で接触してきました。最近は感染予防で電話や郵便が増えたかもしれませんが、大家様と不動産会社の面談は良好な賃貸経営のためには大事なイベントです。コトに当たって正しい決断をするためには電話や郵便では満足な意思の疎通が難しいでしょう。

 そこで「リモート活用」です。リモートでの面談は最初は違和感があるものの、慣れると意外と集中できます。「いつでもどこでも使える」のが利点です。大家様が人と会うのはご自宅が多いですが、たとえ旅行先でも報告を受けられます。訪問を迎える時に身支度を整える必要もありません。

 不動産会社が大家様を訪問できる頻度は月一回が多いと思われます。丁寧に報告すると一日に回れる数も3~4名様が限度です。しかし移動する時間がゼロのリモートなら二倍も三倍もこなせます。これは大家様側からみると、報告や相談の時間が倍や三倍になり得る、ということです。

 「時間は増やせない」とか「時間は貧乏も金持ちにも公平」と言いますが、リモート活用によって大家様の時間を飛躍的に効率化してくれます。

現地にわざわざ行かなくてもよい

 賃貸経営ではバリューアップのためのリフォームや、大がかりなリノベーション工事など、不動産会社からの提案を現地で確認することがあります。その時 狭い室内で複数の業者と会話をするには勇気がいります。マスクと消毒をして玄関と窓を開け放しにするのは当然としても不安は残りますよね。この提案もリモートで受けられます。

 相手が上手に撮影してくれれば会話をしながら隅々まで確認できます。さらに「そこをよく見せて」と要望したり、ビデオに残しておくことも可能です。工事前の提案だけでなく工事後の出来映えも自宅で確認できます。ケースは異なりますが、不動産投資家が遠方物件を購入するときも、現地調査や物件確認を現地の業者を通じてリモートで確認することができます。

そのほかにも様々な便利が拡がる

 賃貸経営と離れますがリモート活用で大家様は様々な情報を受け取れます。勉強熱心な大家様はセミナーや勉強会に参加されていたかもしれませんが、コロナ渦では人が集まるイベントは開催されなくなりました。その代わりに「オンラインセミナーや勉強会」が活発に開催されています。ある事例ではオンラインセミナーに、通常のセミナーの5 倍以上も集まった、という話も聞きます。

 「自宅で参加したい」というニーズが埋もれていて、新型コロナによって地上に顔を出し始めたのでしょう。オンラインセミナーは距離の壁をゼロにしてくれるので、たとえ遠方でも同じ条件で参加できます。参加者が5 倍になった、というのも頷ける話ではないかと思いました。

 リモートは趣味や楽しみの世界も拡げます。もし歌舞伎ファンの大家様でしたらリモートでライブ鑑賞ができます。「図夢(ズーム)歌舞伎」という松本幸四郎さんが演出・出演する新作歌舞伎ですが、初回公演は「忠臣蔵」で1,100 人が視聴したそうです。料金も5,000 円以下ですし「席が良い悪い」という差はありません。日本のドコにいても同じ条件でリアルタイムに鑑賞できますから地方のファンにとっては嬉しい流れではないでしょうか。

 リモートを活用するにはスマホ・タブレット・パソコンという機器が必要です。ツール(ソフトやアプリ)も必要ですが多くが無料で提供されているのと、情報を発信する側(不動産会社やセミナー開催者など)が用意するので心配はありません。すぐに慣れるはずです。コロナで一気に拡がったリモート活用ですが、コロナ終息後も賃貸経営に時間と距離を縮めるメリットが残るとよいと思います。

この記事を書いた人
東原 相信 トウハラ ソウシン
東原 相信
不動産を持ち続けていればどんどん価値が上がるという「不動産神話」はすでに過去のものとなり、空室の増加や賃料の下落などに悩むオーナーの声をよく耳にします。つまり、賃貸経営は事業者(オーナー)の「経営力」の差が空室率に直結する時代が訪れました。私は、CPMとしての知識と経験で全力でオーナーの賃貸経営のサポートをいたします。
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