入居者を勝ち取るための人気設備とは!?②
前回に引き続き『入居者を勝ち取るための人気設備とは!?』と題してお送りします。
今回は全国賃貸住宅新聞社が毎年行っている「人気設備ランキング」の「この設備があれば高くても決まるランキング」上位の設備について解説していきます。
①インターネット無料(単身向け1位、ファミリー向け1位)
ここ数年間、単身向け、ファミリー向けのいずれも1位となっている入居者に大人気の設備です。
個人で契約する場合、工事費で1万円以上、月々の使用料も5,000円程度かかるインターネット設備が無料ということで、入居者にとってとてもコスパがいい設備だと認識されています。
また、入居したその日から、インターネット設備を利用できるというのも人気の理由です。
コロナ後は、テレワークやオンライン授業、動画視聴、ゲームなど、自宅でインターネットを利用する機会が増え、ますます需要が増えていく設備です。
今後は、データ量の多い動画やゲームの利用が増えていくことから入居者のニーズに応えるためにも、
ストレスなくインターネットを利用できるように高速インターネット接続、特に高速でのWi-Fi接続機能が求められています。
②宅配ボックス(単身向け4位、ファミリー向け6位)
こちらも、単身向け、ファミリー向けどちらにおいても、常に上位を占める設備です。
2022年の総務庁の調査によると、2人以上の世帯でインターネットショッピングを利用する世帯は全世帯のうち52.7%だったそうです。
10年前が2割弱だったことを考えるとこの10年で倍以上に増えたことになります。
そんな中で、2024年問題といわれる、宅配業界の大問題が間近に迫ってきています。
2024年4月から働き方改革で、自動車運転業務の時間外労働に上限が設けられ、宅配業者の輸送能力が大幅に減ると言われています。
そのような状況で、再配達の有料化なども議論されており、注文した商品をいち早く受け取ることのできる
宅配ボックスはこれからますます需要が高まる設備だと思われます。
③浴室換気乾燥機(単身向け5位、ファミリー向け7位)
天候や花粉シーズンなどに左右されず室内干しできるということで特に女性に人気の設備です。
ベランダがなかったり、建物の1階などの部屋などはそもそも洗濯物の外干しに向かない物件の弱点を補う意味でも効果があります。
④追い焚き機能(単身向け10位、ファミリー向け2位)
浴槽に張られたお湯や水を温め直す追い焚き機能は、特にファミリー向け物件では必須の設備です。
家族で入浴の時間差がある世帯においては、手軽にお湯を温め直す必要があります。
募集会社いわく、ファミリー向け物件の入居者の20代~40代の方からは常に追い焚き機能の有無を確認されるといいます。
⑤システムキッチン(単身向け7位、ファミリー向け5位)
今後、特に注目していきたい設備です。ファミリー向けだけではなく、単身向けでも近年上位に顔を出し始めました。
経済的な理由から外食が減り自炊が増えたことや、手作り料理をSNSに上げるなど料理を趣味にする人が増えたことなどによって、料理を楽しめるキッチンを求めている入居者が増えています。
今回はランキング上位の設備について解説しましたが、次回ブログでは設備を導入するうえで注意すべき点について解説します。(次回ブログ11/28)
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