ガラスの「熱割れ」って何?!
こんにちは。建物管理部の村上です。
僕が担当している物件は3月から総会シーズン突入で徐々に慌ただしくなる予感しかな
いのに、初めてのトラブルがまたもや立て続けに発生しております・・・
何も起こらないでくれと願うばかりですが、向き合うしかありませんね(;´・ω・)
トラブルの数だけ強くなれるよ、アスファルトに咲く花のように!!!
というわけで、今回は “ガラスの熱割れ” についてです!
ー原因とは?ー
熱割れとは、ガラスの表面に温度差が生まれて起きるひび割れのことを指します。
簡単に言うとガラスは温まると、熱を吸収して膨張する性質を持っています。
その結果、温まっていない(サッシで隠れている箇所など)部分との間に力の差が生まれ
てしまい、ひびが入ってしまうのです。
さらに経年劣化でゴムパッキンが硬くなっていると、衝撃を吸収してくれなくなったり、
パッキンの弾力の低下によりガラスの歪みを抑えることができず、本来なら安全なはずの
開閉時のちょっとした衝撃でも、割れてしまうことがあるのです。
ー割れやすいガラス?!ー
どの窓ガラスにも熱割れのリスクはありますが、その中でも特に熱割れを起こしやすい
ガラスの特徴は以下のものになります。
・金網(ワイヤー)が入っているもの
・複層ガラス
・表面にフィルムなどが貼られている
・厚みのあるもの
・長年使用しているもの・熱線吸収加工がされているもの
担当している物件で今回実際にあったものとして、上記ワイヤーが入ったガラスが割れ
ましたが、網入りガラスに使われている金網の金属は、ガラスより温度が上昇しやすく温
度が上昇したときの熱膨張率もガラスと違うので熱割れが起こりやすいようです。
また、ゴムパッキン、ガラスの経年劣化と気温が低かったということも相まったのでしょ
うか。
↓ひび割れ箇所が分かりにくいですが実際の写真です。↓
ー熱割防止の事前対策ー
熱割れ防止対策として、下記のようなものがあります。
【温度差を防ぐ】
・カーテンや家具を密着させない
・冷暖房が直接当たらないように吹き出し口を調節する
・結露はこまめに拭き取る
【シートやフィルムを貼らない】
安全のために飛散防止フィルムや防犯フィルムを貼っていると、それによって熱割れを起
こしてしまうことがあるそうです。フィルムを貼ることでガラス内部に熱がこもりやすく
、特に熱割れしやすいガラスが使われているご家庭は、フィルムやシールを貼らないほう
がリスクを避けられます。
【ゴムパッキンのメンテナンス】
窓のレールやパッキンなどの定期的な清掃も、熱割れの防止に有効とのこと。
放置することで、結露の水分やホコリが溜まりやすくなり、サッシにある水分や湿気を抜
く穴が塞がってしまい、より結露が生じやすくなってしまいます。
結露は窓の温度差を生み出し、熱割れの原因となります。
ガラスの熱割れというものについて触れてみましたが、今回記載した原因や対策は一部に
なります。
僕も言葉は聞いたことあったけど、なぜそうなるのか?ということはよく知りませんでし
た。割れる前触れが分かりにくい事が難点だなぁ~とは感じました。
今一度、どんな種類のガラスが使われているのか、ガラス周辺の状況など確認してみては
いかがでしょうか。
関連した記事を読む
- 2024/11/20
- 2024/11/15
- 2024/11/11
- 2024/11/05