落雷⚡から家電を守る
管理スタッフFです。
ゲリラ豪雨・台風時などは雨や風による被害だけではなく、落雷により家電等の電気機器に被害が発生することがあります。
「うちのマンションは屋上に避雷針があるから大丈夫」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これには少し誤解があるかもしれません。
避雷針は建物自体を守る装置であり、異常な電流が電線などを伝わって家電等に被害を与える雷サージを防ぐことは出来ないからです。
ということで、簡単な避雷針等の説明を含め、落雷から家電を守るための各家庭で出来る対策をご紹介しようと思います。
雷サージとは?
雷サージとは、雷が落ちるときに瞬間的に高い電圧(異常高電圧)が発生して、その異常高電圧の影響で異常な過大電流が流れることを言います。
雷サージには「直撃雷」「誘導雷」「逆流雷」があります。
・直撃雷 … 配電線や通信線、避雷針やアンテナなどに直接雷撃するものです
・誘導雷 … 樹木や建物などへの落雷で放射される電磁界により、付近の配電線に電圧が誘導されるものです
・逆流雷 … 山頂の通信設備や放送設備などに電力を供給する配電線などで起きます。山頂の鉄塔などに落雷した場合に、一度落ちた雷が大地を経由して送電線に流れ込むことをさします
避雷針とは?
避雷針とは、雷を誘導して落とすことで建物自体の損壊を防ぐための装置です。
その仕組みは、雷を避雷針に誘導して落とし、建物内の導線を伝わらせて地中に埋められた銅板によって地中に放電するといったものです。
なので、はじめにも言いましたが避雷針では建物自体を守ることが出来ても、雷サージから家電等を守ることは出来ないのです。
各家庭での雷サージ対策
まず最初に覚えておいて頂きたいのは、「家電の電源をオフにしても効果がない」「電線だけでなくアンテナのケーブル、ネット回線のケーブルや電話線も伝ってくる」と言うことです。
何の対策も無い状態で被害を防ぐには、雷がひどくなり始めたら、コンセントやアンテナケーブル、電話線などを家電等電気機器から外すしかありません。
とはいえ、雷がなるたびに上記のようなことをするのは現実的ではありませんし、外出中はどうすることも出来ません。
ではどのような対策があるのか?
まず、被害を最小限に留めるのに有効と言われているのが、電気工事会社に依頼して避雷器を宅内のブレーカーに設置する方法です。異常電圧が流れるとスイッチを閉じてバイパス回路を作り、電圧を放電し雷が通り過ぎると元に戻る仕組みで、異常電圧が家電に流れる前に阻止出来ます。但し、アンテナケーブルや電話線などを伝ってものは防げません。
また、完全には被害を防げませんが、被害に遭う確率を下げる簡単な対策として、以下の写真のような過剰な電圧を吸収して家電の故障を防いでくれる雷サージ保護機能付の電源タップを利用する方法です。但し、一度過電圧を吸収すると保護機能を失ってしまうので、注意が必要です。雷サージ保護機能が正常に機能している場合はランプが点灯しているので、ランプが消えたら買い替えが必要です。
ご紹介した対策を行っても雷サージによる被害を100%防ぐことは出来ません。
もし、雷サージによって家電等電気機器に被害が出てしまった場合、一般的な火災保険では落雷による被害が補償対象になっていますので、火災保険で補償される可能性が高いことも覚えておきましょう。※現在加入されている火災保険の補償内容を確認して見て下さい。
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