物価高騰・人件費高騰、そして中東情勢… いまマンション管理業界で何が起きているのか!?
皆様、こんにちは!管理スタッフのO(オー)です。
4月から5月にかけての総会シーズンを社員一丸となって何とか乗り切ることができ、ひとまず一区切りを迎えることができました。
しかしながら、総会終了後には議事録作成や各種手続き、決議事項の実施など、多くの事後対応が残っております。総会が終わったことで気を緩めることなく、事後処理の漏れや対応遅延が生じないよう、改めて気を引き締め、日々の業務に取り組んでまいります。
さて今回のテーマについて、最近、ニュース等でも「物価高騰」「人手不足」「中東情勢の緊迫化」といった言葉を目にする機会が増えているかと思います。
実は、これらは私たちマンション管理業界にも非常に大きな影響を及ぼしています。
今回は、管理会社の現場で実際に起きている“今の実情”について、少し分かりやすくお話したいと思います。
■ 管理業界を直撃する「物価高騰」
ここ数年で、建築資材や設備部品の価格は大幅に上昇しています。
例えば…
・エレベーター部品
・給水ポンプ
・照明器具
・消防設備部品
・配管材料
・塗料や防水材
など、マンション維持に必要な多くの資材価格が上昇しています。
特に修繕工事関係では、「数年前の見積と比べて1.2倍〜1.5倍近い価格になっている」というケースも珍しくありません。
理事会や総会等で、「以前より高くなっていない?」という声が出ることもありますが、現場感覚としても、確かに価格上昇は非常に大きくなっています。
■ 人件費高騰と深刻な人手不足
マンション管理業界では、設備員・清掃員・管理員・工事作業員など、多くの“人”によって建物が維持されています。
しかし現在、各業界で人材不足が深刻化しています。
特に、
・高齢化による離職
・若年層の業界離れ
・建設業界全体の人手不足
・最低賃金上昇
などが重なり、人件費は年々上昇しています。
これは決して「管理会社だけの問題」ではなく、社会全体の構造変化でもあります。
例えば、
・管理員の確保が難しい
・清掃スタッフが不足する
・工事職人の手配が遅れる
・点検日程が取りづらい
といったケースも現実に増えてきました。
■ 実は無関係ではない「中東情勢」
「中東情勢とマンション管理って関係あるの?」
そう思われる方も多いかもしれません。
しかし実際には、かなり影響があります。
中東地域は世界有数の産油地域です。
そのため、地政学リスクが高まると、
・原油価格上昇
・燃料費高騰
・輸送コスト増加
につながります。
すると、
・工事材料の運搬費
・メーカー製品価格
・電気代
・ガソリン代
・物流費
などが連鎖的に上昇していきます。
特に最近は、海外情勢によるサプライチェーン混乱もあり、
・「部品が入らない」
・「納期が読めない」
という問題も珍しくありません。
■ 管理費・修繕積立金への影響
こうした状況は、最終的にマンション運営にも影響します。
特に問題となりやすいのが、
・修繕工事費の増加
・委託費の上昇
・将来的な修繕積立金不足
です。
以前の長期修繕計画が、現在の価格水準と合わなくなっているケースも多く見られます。
そのため最近では、
・長期修繕計画の見直し
・管理費、修繕積立金改定
・管理委託内容の再整理
などを検討する管理組合も増えてきました。
■ 「今まで通り」が難しい時代へ
以前は、「とりあえず前回と同じ」で成立していた部分もありました。
しかし現在は、
・市場価格
・人件費
・国際情勢
・エネルギー価格
などが大きく変動する時代です。
だからこそ、「今のマンションに本当に必要な管理は何か」を、管理会社と管理組合が一緒に考えていくことが重要になっています。
■ 最後に
マンション管理は、単なる清掃や点検だけではありません。
建物の資産価値を守り、安心して暮らせる環境を維持するための“継続的な運営”です。
そして今、その運営は大きな転換期を迎えています。
私たち管理会社としても、
・分かりやすい情報提供
・適切な提案
・現実的なコスト管理
を心掛けながら、管理組合の皆さまと一緒に課題解決に取り組んでいきたいと考えています。
関連した記事を読む
- 2026/06/05
- 2026/05/28
- 2026/05/25
- 2026/05/22

