マンションで取り組む防災 ~在宅避難~
サッカーW杯日本史上初のベスト8が掛かった名勝負から早1週間。平日でフツーに仕事があるのに朝4時から後先考えず応援しよーと思える熱が40代のオッサンにもまだあった事に自分で驚いた、分譲担当「T」です。
(ベスト4戦:アルゼンチンVSクロアチアが同4時からだったが、強豪国好カードにも関わらずネット速報で結果だけ知った“THEにわか”なのは言うまでもない…(゚Д゚;))
さて、今回は先月ブログからの続きで、災害時における在宅避難が長期化してきている事についてご紹介したいと思います。
長期停電になる理由
主には発電所への被災が長期の停電を引き起こします。
日本の電力供給は火力発電が7~8割、残り2~3割が水力と自然エネルギーです。その火力発電所が関東圏や中部圏は太平洋湾岸沿いに集中しています。
もし震度5強以上で揺れた場合に多くの火力発電所が稼働を停止してブラックアウトが起こる事も考えられます。更に震度6弱以上で揺れた地域の発電所は装置損傷する可能性が高いとも言われており、そうなると復旧までに相当の日数がかかり、停電が長期化する事を覚悟しておく必要が出てきます。
従って、最低でも1週間は自宅で生き延びることができるようにしておく備えが必要だと言われ始めているのです。
マストな備えアイテム
ライフラインで電気以上に必要となるのが水です。電気はカセットコンロで代用できますが、水はいかに使わない様にするかを考えるしかありません。
また、災害時非常食だけで備蓄するのはデメリットが多くあります。家族全員の1週間分を備えると相当のお金がかかるし、保管場所にも困ります。賞味期限の管理が面倒で、そのうち買ったのも忘れてしまうアルアルが必ず発生します。
そこで災害時しか食べない物は備蓄しないようにして、普段使っている食材を災害時にも使えるようにする「主食のローリングストック」という考え方があります。
■主食のローリングストック
例えば朝はホットケーキミックス、昼はパスタ、夜はお米を使うとした場合、1日一人分の主食量が分かります。これを10倍して更に家族人数を掛ければ、家族10日分の主食量が分かります。この量を常に残すようにして先買いし、ある程度使ったらまたその分を買い足す。これを意識していけば常に10日分の主食を備えておけることになります。
常に毎日の食事に使う物なのでお金を無駄にせず、賞味期限を気にすることなく備蓄日数を常に10日以上にしておくことができます。
マンションでの長期在宅避難備えは最強の防災対策
耐震性のあるマンションであればどんな災害でも自宅で過ごす事ができます。大地震でも倒壊や全壊はしません。水害・長期停電・新型コロナの様なパンデミックなどでも在宅避難の備えをしておけば安心です。
日々のマンション管理をしっかりと行い、マンション維持修繕計画を立てておく事が、長期の在宅避難を可能とし、非常時に強力な防災対策になることをしっかりと認識していきながら居住者様にも伝えていく必要があると感じました。
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