給水トラブルの原因はどこに?~最上階で発生した異音から分かったこと~
こんにちは。分譲マンション担当Nです。
だいぶ暑くなってきましたね。気温が上がるこれからの時期は、水の使用量が増えることもあり、給水設備に関するお問い合わせをいただく機会が増えてきます。
今回は、先日実際に入居者の方からご相談をいただいた給水トラブルについてご紹介します。
最上階で発生した異音
あるマンションで、最上階にお住まいの入居者の方から「蛇口をひねるとゴボゴボ音がする」とのご相談をいただきました。
最初は1戸のみからのご相談だったため、その住戸の給水系統に設置されている減圧弁の不具合ではないかと考えました。減圧弁は、各住戸へ供給される水の圧力を適切な範囲に調整する設備で、経年劣化などにより異音や水圧異常が発生することがあります。
しかし、その後、同じ最上階の複数の入居者の方から「ゴボゴボ音がする」「一時的に水が出なくなった」といった同様のご相談が寄せられました。
複数の住戸で同時期に発生していることから、個別の減圧弁ではなく、マンション全体の給水設備に原因がある可能性を考え、専門業者へ調査を依頼しました。
調査の結果、給水ポンプ2号機のインバーターファンが故障していることが判明しました。
インバーターは給水ポンプの回転数を制御し、使用水量に応じて適切な水圧を維持するための重要な装置です。ファンが故障すると内部の温度が上昇し、インバーターが正常な制御を行えなくなる場合があります。
水圧が不安定になると、配管内に空気が混入するなどして、蛇口からゴボゴボという音が発生する場合があります。
そこで試験的に給水ポンプ2号機を停止し、1号機のみで運転を行ったところ、それまで発生していたゴボゴボ音や一時的な断水症状は確認されなくなりました。
特に最上階は給水圧力の影響を受けやすく、給水設備に異常が発生した場合には症状が現れやすい傾向があります。
今回も最上階の入居者の方からのご相談が、原因究明の大きな手掛かりとなりました。
まとめ
今回のケースでは、最初は減圧弁の不具合を疑っていましたが、複数の入居者の方から寄せられた情報を整理することで共通点が見え、結果として給水ポンプ側の不具合を発見することができました。
設備の不具合は、必ずしも最初に想定した箇所が原因とは限りません。だからこそ、入居者の方からいただく情報を丁寧に聞き取り、発生場所や発生時間、症状の共通点を整理することが重要だと改めて感じました。
マンション管理では設備の知識ももちろん大切ですが、現場の声を集め、原因を一つずつ絞り込んでいくことも同じくらい重要です。
今回の事例を通じて、改めて「入居者の方からの情報がトラブル解決の第一歩になる」ということを実感しました。
今後も設備の異常を早期に発見できるよう、日頃の点検や入居者の皆様からのご相談を大切にしながら、安心してお住まいいただける環境づくりに努めてまいります。
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