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2020年05月21日
リフォーム・リノベーション

壁紙で大人気の部屋を演出した大家さん

繁忙期は終わりましたが、まだ空室が残っていたり、これから空き予定がある大家さんは、閑散期に合わせた空室対策を始める時期です。

繁忙期のお部屋は差別化が必要

 繁忙期は、お客様も引越ししなくてはいけない期限がはっきり決まっている方が多いので、しっかり接客してご希望の物件が紹介できればお申込みいただけます。募集する側も、家賃などの条件は今がチャンスと強気に設定しますし、退去があった部屋も急いでリフォームして素早く募集し、すぐに住めるようにすることが求められます。しかし、閑散期は状況がガラリと変わります。引越しまでの時間に余裕があったり、引越し時期がはっきりと決まっていないお客様が増え、お部屋探し自体も「希望のお部屋をじっくり探すスタイル」に変化します。だからこそ閑散期には、たくさんの空室募集情報の中でぱっと目を惹き、部屋を見たら一発必中で決めてもらえるような「差別化」が必要になります。管理会社や募集を任せている仲介会社からは、そのような提案が当然にあることでしょう。

運命の壁紙に出会った大家さん

 差別化と言っても様々な方法がありますが、今回は「一度空室になるとなかなか決まらなかったのに、ある方法を採用するようになったら空室が出ても時間を置かずに申込みが入るようになった」という、郊外のファミリー物件の大家さんのお話をしたいと思います。その大家さんの所有物件は、乗降客の多いターミナル駅まで私鉄で約40分の、駅から徒歩圏立地にあります。ここ数年は空室が目立つようになり、周辺の家賃相場も値下がり傾向が続いています。

 その大家さんの物件も、家賃を下げても空室がなかなか決まらない状況になったので、あの手この手を試すようになりました。

 女性の大家さんだったので、まずは室内のリフォームの時に、最新のカタログから素敵な壁紙とクッションフロアを選び、内装デザインで差別化を図ろうとしました。

 退去がある度に色々な壁紙や床材の組み合わせを、管理会社と相談しながら試しているうちに出会ったのが「貼るだけで壁がチョークボード(黒板)になる壁紙」です。チョークで自由に描き消しができるという壁紙なのです。「コミュニケーションを生み出し、子どもの感性をはぐくみ、空間の印象を自由に変えられる壁紙」とカタログに謳ってありました。

しかし絵の無い黒板だけでは殺風景でした。

 そのカタログの中の写真を見て「これは素敵!自分の部屋にも使いたい」と思い、早速それを募集中の部屋のリビングの壁紙に取り入れてもらいました。しかし、リフォームが終わって室内を見ると、カタログで見た雰囲気と違います。「何が違うのだろう」と思案してみると、カタログでは壁紙に素敵な絵が書いてあったのに、大家さんの目の前にあるのはただ黒っぽいだけの壁紙だったのです。このままで撮影しても殺風景な感じになってしまい、描いていたイメージと違う写真になってしまうでしょう。チョークボードは絵が書いていないと、文字通り“絵にならない”から「やはり絵を描かなくては!」と気づいたそうなのですが、残念ながら大家さんは子供の頃から絵を書くのが大の苦手。下手な絵だと逆効果になるので、誰か上手な人に絵を描いてもらおうと思い、その時に頭に浮かんだのが有名コーヒーチェーンに勤めているお友達でした。そのお店は店内にメニュー黒板があり、そのお友達が描くかわいい字やイラストが店の雰囲気にもフィットしてインテリアに華を添えています。早速そのお友達に相談したところ、お休みの日に絵を描いて頂けることになりました。

素敵な絵を描いたらお部屋が大人気に

 どんな絵にするか色々話し合った結果、この街の人気のあるレストランやカフェ、公園、図書館、郵便局などの情報を入れた「物件周辺の地図にしよう」ということになりました。その絵がとても素敵に仕上がったので、早速その写真を募集に使ってみると、なんとすぐに問い合わせがあり、内見してその日にお申し込みになったのです。しかも、「この絵が決め手になった」と仰るではないですか!入居した人は地図の絵を消して自分で好きな絵を描くことも出来るのですが、「素敵な絵なのでこのまま残します」と仰ったそうです。大家さんは、今回はたまたまそういうお客さんに当たってラッキーだと思われたそうですが、お部屋が空く度に同じ方法を取ったところ、他の条件は何も変えていないのに短期間でお部屋が決まるようになったそうです。今では管理会社から「空き予定が出たのでまたあの絵をお願いします」と言われるようになったとか。管理会社いわく、お申し込みいただいたお客様に聞くと「立地や家賃や室内設備などの条件が希望に合う物件がいくつかある中で、ここはなんだか良い感じだったから決めた」「大家さんの趣味の良さが伝わった」「素敵なお部屋でここに住んだら楽しいだろうと思った」と嬉しい言葉がたくさん出るのだそうです。エントランスに綺麗なお花がある物件が決まりやすいのと同じで、「楽しそうでいい雰囲気」というのは、たくさんの空室の中からここを見に行ってみたい、ここに住んでみたい、と思ってもらうきっかけになるのだと思います。

雰囲気でお部屋の価値を高める

 「雰囲気を良くする」というのは、家賃を下げたり設備を導入したりするのと違って、具体的な方法は紹介されていませんし、ポータルサイトの検索項目にもありません。しかし、インターネットで表示されるこのお部屋の写真は、きっとお客様の目を引くのでしょう。この大家さんのような工夫が、空室のライバルが多い閑散期にはとても効果的な方法なのだと思います。お客様が多く集まる人気の商業施設やレストラン、カフェなどは、商品やサービス以外に、その素敵な雰囲気でお客様を魅了しているものです。「チョークボード(黒板)になる壁紙」は一つの例ですが、そういう目線で改めてまわりを見てみると、何かヒントが見つかるかもしれませんね。

 当社では、様々な成功事例をご紹介できます。空室対策のリフォームは中京ハウジング(株)にお任せ下さい。

この記事を書いた人
東原 相信 トウハラ ソウシン
東原 相信
不動産を持ち続けていればどんどん価値が上がるという「不動産神話」はすでに過去のものとなり、空室の増加や賃料の下落などに悩むオーナーの声をよく耳にします。つまり、賃貸経営は事業者(オーナー)の「経営力」の差が空室率に直結する時代が訪れました。私は、CPMとしての知識と経験で全力でオーナーの賃貸経営のサポートをいたします。
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